読書クラブとは
理系大学なのに読書クラブ……。
読書クラブとは何だろう?
そんなあなたの問いに、
歴代部長が(おそらく)答えてくれます。
2019年度部長の言葉
モノを読んだり書いたりする時はね、単位に邪魔されず自由で、なんというか、留年から救われてなきゃあダメなんだ。
独りだけの内面世界で、際限なく自我を広げて、このクラブのメンバーと語り合って…
2018年度部長の言葉
縁のなかった物語と縁を結べるところ
2017年度部長の言葉
間違って理系に来て、結局小説を読み、更には書くことになった。
いざやってみると、これがやっぱり楽しい。
本を開くだけで、現実の嫌なことも忘れてしまう。文字で描かれたその世界が、僕の手元から頭の中に流れ込む。
でもその流れ込む道もゴールも一つじゃない。他の方のを見てみると、違う景色だったりもする。
それは、決して書いた人の望んだものではないのかもしれない。自分で書いてても、そういう不甲斐なさを感じるときもある。
「読者クラブ」というこの場所は、新しい本に出会う場所であり、新しい見方に気がつく場所であり、これからの自分を作る場所……
読書クラブ:=理系学生∩文系の精神
川沿いの桜並木を眺めていると、ふと思うことがある
雲一つない青空を見上げていると、ふと思うことがある
紅色に染まった椛を楽しんでいると、ふと思うことがある
数年に一度の銀世界を感じていると、ふと思うことがある
――なんて自分はちっぽけなのだろうか
――実は講義なんか行かなくてもいいんじゃないか
――冒険活劇、青春物語、幻想の世界が私を待っているのではないだろうか
そんな都合のいい話はなく
そんなやるせなさを胸に秘め
そんな気持ちを文学へ
本に触れている間だけは主人公に
それが私の読書クラブ
私は夢を見た。
夢の中で私は文系の大学生で、
趣味として物理に興じ、
大好きな文学を女子生徒と共に勉強していた。
しかし、私は目が覚めた。
理系として私は考える。
趣味として文学に遊び、
男ばかりの教室で物理を志す私は、
きっとあの文系学生の見ている悪夢に違いない、と。
良い本を読んだあとの、少し寂しい気持ちと満たされた気持ちを共に分かち合う。
そんなしがなくもさびしい理系大学生の集うサークル、
それが読書クラブ……